ひっつきむしで甘えん坊でお母さんにべったり
発達障害の子には多い症状です。無限に甘えてきます。たくさん抱きしめてたくさん大好きだよと伝えてあげてください。発達障害の二次障害や愛着障害にならない為にも、愛情を注ぎまくって大丈夫です。ママの愛情が心の拠り所になり、大きく成長していく中で、安心感を持っている発達障害の子は社会に出た時に力を発揮できるようになります。発達障害の子は家でも外でも怒られたり、嫌な思いをする事が多く、愛されていない、嫌われていると思いがちです。「僕のこと好き?」「お姉ちゃんとどっちが好き?」「弟と僕どっちが好き?」などと、聞かれた事ありませんか?いつも不安なんです。ですので、聞かれるたびに「大好きだよ❤️」「どっちも大好き❤️」と言ってあげてください。「いい子な時は好き」「〇〇だから嫌い」「そういう事聞いてくる子は嫌い」はNGワードです。「何されたって大好だよ」って言い続けてください。あまのじゃくする子達にも、とても大事な事です。
忙しい時に限って、抱っこーって来たりしませんか?それも不安から来る行動です。愛を確かめたいんです。手を止めて抱っこしてあげてください。抱きしめた後に、「今油使ってて危ないからもう少し待っててね」など伝えると満足して戻っていきます。なるべく言いに来たその時に抱きしめてあげてください。ずっと抱っこしてて欲しい訳では無いはずです。「後にして」「今無理」は、なるべく避けてください。10秒でいいんです。抱っこしてあげてください☺️
ちなみに、現在のイルカくんは小学5年生ですが、いまだに「抱っこー」て来ます。厳しくしている部分もたくさんありますが、その分求めてきたときに抱きしめ、寝る前にいつもハグしておやすみって言ってから寝かせます。発達障害の子は幼稚園生活、学校生活を頑張らないと過ごせない子が多いです。ぜひ、お子様に合わせてあげてください。下記のあまのじゃくで逆の事をするでも甘えん坊な子に対しての事が書いてありますのでぜひお読みください。
あまのじゃくで逆の事をする
発達障害のあまのじゃくについて、以前こんな記事を読みました。
乳幼児期に「甘えたくても、甘えられなかった」経験が、発達障がいのきっかけの一つになると言われることがあります。一般的には2歳から4歳くらいの間に落ち着くあまのじゃくも、100%甘えたいのに遠慮して甘えられなかったり、甘えたいときに親が忙しくてその場で甘えるのが難しかったり、といったことを積み重なって、その歳を過ぎてもあまのじゃくが治らないといわれています。
すぐそばにいる養育者の親に抱かれていても、距離感が近いものの心理的な居心地の悪さを感じてしまうことも。とくに「甘えたくても、甘えられなかった」状況が続いてしまうと、ADHDや自閉症スペクトラム障害の特性である執着する気持ちが強まっていきます。
その結果、「あまのじゃく」や「かんしゃく」「気分や感情が不安定」な態度を取ってしまうのです。
長い文書だったのでかいつまんでいますが、このような記事が2022年に書かれていました。私は我が子を育てて感じた事は、発達障害は何かをきっかけに発達障害になるものではなく、生まれつき持って生まれてきてしまったものだと思います。これを書かれた方に文句が言いたいのではなく、甘えたい時に甘えられなかったからあまのじゃくが続くだけではなく、発達障害の子はどんなにいっぱい甘えても甘えても、甘え足りない、甘えん坊の底なしなんだと言う事を皆さんにお伝えしたいんです。ですので、底なしに無限に甘えたいので、発達障害の子が”甘える”という部分で満足する事はないんだと思います。
発達障害の子は考え方、感じ方が独特なので、生活の中で“満たされた”と満足出来る所がなんだろうなと、現在のイルカくんを見ていて感じます。強いこだわりのせいで、いつも何か不満に感じています。本当にすごく損する考え方なんです。もっと柔軟に考えられたら生きやすいだろうになと思っています。そういった考えや満たされない心を持っているから、もっと愛してもっと僕を見てって気持ちであまのじゃくし続けるんだと思いする。気を引きたいんです。気の引き方が大間違いなんですけどね(>_<)
本人が満足して”愛されている”と感じた時、”お母さんはどんな僕でも愛してくれる”とインプット出来た時、あまのじゃくは治るんだと思います。イルカくんは3年生まであまのじゃくしていましたが、気が付いたらあまのじゃくしなくなっていました。夫には「もうそんな歳でもないのに」と言われていましたが、私はスキンシップや言葉でも沢山たくさん愛情表現してきました。それでもあまのじゃくは小3まで続きました。親の愛情と、子供の愛され感は比例していないんでしょうね(≧▽≦) 本当に手強い相手でした。
ですので、発達障害の子のあまのじゃくは小学生くらいまでは続く子が多いという事と、愛されているという気持ちが定着するようにお子様に合った愛情表現をたくさんしてあげる事がとても大事だと思います。そして定着するまで回避ができないあまのじゃくには、・・・何が出来るんでしょう😢全てに当てはまる訳ではないのですが、娘に協力してもらっていたやり方は、「AとBどっちにしようかってなった時は嫌な方、行きたくない方を選んで」と伝えていました。例えばお姉ちゃんがAのお店に行きたいと言うと、イルカくんはBのお店の方が良いと言いだすので、イルカくんに行きたいお店を選んでもらうために、お姉ちゃんには行きたくない方を言ってもらうようにしていました。要はあまのじゃくする前提で動く。『いらないって言うから食べちゃったよ』みたいな事があった場合は次回から、いらないって言っても取っておく。いらないって言われても買っておく。どっちに転んでもいいようにしておく事がお互いの為になるのではないかと思います。
夫の愛着障害の大きな原因は、幼少期にありました。「男の子なんだから」「もう小学生なんだから」「お兄ちゃんはとっくに出来るようになってたのに」「こんな歳にもなって」など、発達障害に気づかず、厳しすぎる躾をされてきた事、兄弟と比較されてきた事、甘えられる親子関係ではなかった事などが関係しているようです。夫は異常な程過去にとらわれてしまい、自分の過去と比較します。例えば、子供部屋を作った時に、その部屋にエアコンを付けない、必要ないと言い出しました。娘がそこで一人で寝るのに必要ないわけないんです。びっくりして「なんで必要ないの?」と聞いたところ「俺が高校生の時に自分の部屋になかったからだから必要ない」と言うんです。「暑くなかったの?」と聞くと、「暑くて汗だくだった」と言うんです。余計に意味がわかりませんでした。親に虐待されて育つと自分が親になった時虐待する親になるって聞いたことないですか?そんなような事が起きていたんだと思います。1ミリもおかしなことは言っていないと思っている夫と、『娘殺す気か!』とむかつく私。当然エアコンは付けましたが、夫は私に「俺の言う事を本当に聞かないやつだ」と言われました。聞くわけがありません。女の子ですし、物騒ですから窓を開けて寝かせませんし、熱中症・脱水症状になっては大変です。
夫の発達障害が分かってからお義母さんに聞いたところ「小さい時から野球をやっていて、体を冷やし過ぎたらいけないと言われていた時代だったのでエアコンを使わせなかった。本人からも付けてと言われたことがないから、それで大丈夫だと思っていた」と言っていました。知れば知るほど、伝達や報・連・相(ホウレンソウ)が全く気のしていない親子関係でした。
お義母さんからすると、確かに他の家より厳しく育ててきてしまった。手のかかる子だったから余計に厳しくなっていたのかも。でも沢山手をかけて、いっぱい愛情を注いできたつもりだった。と話していました。その話を聞いた時に思ったことは、発達障害の子には発達障害の子に合った育て方が重要だと感じました。ですので、小学生まではお子様のペースに合わせてコミュニケーションを取ってもいいのではないかと思います。また、くっつかれることが不快に感じる子もいるようです。そういったタイプの子の方が、うまく愛着の定着が難しいようですので、抱きしめられない分、「かわいいね」「頑張ってるね」「大好きだよ」などたくさん言葉で気持ちを伝えてあげてください。
また、発達障害の子に『わざわざ言わなくても分かっているだろう』は危険です。夫の家族のようにわざわざ伝えなくても分かっているだろうと、どんどんおかあさんペースで進めてしまうと愛着障害が起こり得るということです。夫は大人になってから発達障害がわかったので、どうしようもないのですが、せっかく発達障害と分かっているのであれば、説明する、報告するは、大事かなと思います。高学年にもなると「うぜー」「うるせー」しか言わなくなったりしますが、それでも私はイルカくんに必要な情報は全て伝えています。
それと、イルカくんはとても甘えん坊でくっつき虫なのですが、何の話しからそうなったのか忘れてしまいましたが、夫のお義母さんから「今までがくっつき過ぎだったのよ。少し離れないと」と言われたことがありました。イルカくんが発達障害なのは知っていますし、癇癪を起こしたときはしっかり寄り添って手助けしてくれるのですが、全てを理解していないので、どうしても普通の子基準で考えてしまう所がありました。私は、あるウェブサイトで読んだ記事が自分とイルカくんにピッタリ合い、この方と同じようにしてみようと思えたものがありましたので、お義母さんの言葉には適当に話しを合わせ、自分の子育てをしてきました。その記事の中で、「愛情をかけてもどんどん吸い込むような、愛情に貪欲な子がたまにいます。愛を吸収しきったらママがいなくても平気な子になりますよ」の言葉が胸にささり、イルカくんのペースに合わせようと思うようになりました。イラスト付きで簡単に読めますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。↓
ずっとしゃべっている 話が長い
テレビを見ていても、何かしていてもずっと1人で喋っていました。お口の多動症でもあったんです。でも、その部分は全く問題ありませんでした。問題は話しかけてきたときです。「お母さん!」と呼んできてからが長い長い。日々色々なバージョンがあり、口をはさむと「黙って聞いてて」「お母さんは歌わないで」の日もあれば、「なんでうんうんしか言わないの?」って言って来る日もあるし、正直な所、超めんどくせーと思っていました。ですが傷付けるような言い方はしたくなかったので、「いろんなこと知ってるね」「おもしろそうだね」と褒める事をしてから、「でも話が長すぎるよ」ってことを教えていきました。始めは途中で話しを止められた事で大泣きしてましたが、「お話しが長いとお友達に嫌われちゃうんだよ」「お話しが長いと聞いてる方は疲れちゃうんだよ」って事を定期的に言い続けました。「お友達と仲良くしたいなら、お話し短くしようね」と伝えました。
イルカくんが落ち着いた後に、「5分お母さんの話し聞いて」って事もやりました。大人げないかもしれませんが、「ね?人の話し聞くって疲れるでしょ?話し長いと違う事したいのになーって思うでしょ?」とか、どういう反応するか確かめたりもしました。
小学校に入るとお友達の中には、「話しなげー」とか傷つく言い方をする子も出てくると思います。一方的に話してしまうので、嫌われる原因にもなっていきます。小学校で楽しい日々を送ってもらいたいので、話しが長かったり、一方的に話しまくると、相手がどう思うかを幼稚園児のときから少しずつ教えてあげれる事が大事かなと思います。治らなくても、周りからどうみられるか、どう思われるかを自分で理解しているかしていないかで、これから先大きな違いが出てくると私は思っています。無駄に嫌われてほしくないですが、将来「理解はしているがこれが僕なんだ。嫌われてもなんとも思わない」って言うのであればそれはそれで良いと思うんです。お口の多動を強みに出来るような事もたくさんあると思うので、お子様がどういうタイプか見極めながら、上手にかわしながら、進めてあげてください。外で頑張っている分、お話しをいっぱい聞いてあげる日を作ってあげるのも良いかもしれません✨
いつも何かを触っている
イルカくんは常に何かを触っていました。徐々に良くはなってきましたが、小学4年生まで続きました。テレビを見ながら関係ない物を触ったり、先生のお話し中にお道具箱の中身を触ったり、とにかく何かしら触っていました。その触っている物を取り上げたり、注意をして触らせないようにすると、イルカくんの場合は多動症が強く出てしまいます。座っていられなくなるんです。発達障害の子はいつも不安な気持ちを抱えていて、何かを触っている事で安心感を得ていたり、落ち着きを保っていたりします。当時はその事に気づけていなかったので、一般的な躾をしていました。そうすると立ち歩いたり、一気に落ち着きがなくなりました。状況がさらに悪くなる感じです。実際に小学校2年生の時に、いくら注意しても治らないという事で机の中の物を全て担任の先生に取り上げられてしまい、触る物がなくなったイルカくんは、多動症が一気に悪化し教室から出て行ってしまうようになりました。教室に居られなくなってしまったんです。小学校編で詳しくお話ししますが、イルカくんのように何かに触れていることで安心感や落ち着きを保ち、座って話しが聞けているのであれば、先生との相談も必要ですが、”全部ダメ”にしないで“それならいいよ”があると、こういうタイプの子は生活しやすく、生きづらさが軽減できるのかなと思います。
家でも同じ事が言えるかと思います。何かを触っていれば座っていられる、ご飯を食べてくれるのであれば、食事時に関係ない物だったとしても、理解してあげる事が必要かと思います。例えば食事中に刀など流石に邪魔って物を触っていたとしたら、取り上げるのではなく、「これは危ないからこっちかこっちにして?どっちがいい?」という感じでママパパの理解と工夫でお子様の安心感を継続させてあげてください。私の場合は、汚れても洗えばきれいになる物で邪魔にならなければOKにしていました。まだ発達障害には気づいていませんでしたが、取りあげるとパニック起こしていたので、そうしていました。イルカくんはぬいぐるみが大好きだったので、いつもテーブルにぬいぐるみがのっていました。汚い手でも触るので、洗濯物にぬいぐるみが加わる事はよくある事でした。拭けば済む物ならいいのになって思っていました💦でもぬいぐるみが無くて大丈夫になった時、なぜか結構寂しく感じました。不思議なものですよね(≧▽≦)
自然に治まる事ではありますが治まる時期はお子様次第ですので、工夫しながら見守ってあげてください。そうする事で出来る事が増えていくと思います。
また、お店の物、人の物、なんでも触りたがる子がいます。刺激が欲しい子、目に入った物を衝動的に触ってしまう子、自我が強く何がなんでも触りたい子など様々ですが、厄介ですよね。実はイルカくんも数か月はそういう時期がありました。プラの容器に入った精肉のラップに穴を開けたり、エレベーターのボタンを勝手に押したり。ほんの一瞬をついて触るんです。ですので、私は触る前提で動いていました。先手を取るんです。エレベーターを待ってる間に「2階押してね✨お母さん教えてあげるから」とか、買い物を始める前に「今日は○○を買うから取るの手伝って」とかやっていました。それをしたらあっという間に触らなくなりました。発達障害と分かってから知ったのですが、なんでも触りたがる子には、とても良いやり方だったようです。触りたい気持ちを否定するのではなく、言われた物なら触って良いという、触る満足感を与えつつ、勝手に触ったらいけないという事を教えていく。割れ物のある場所に行く時は、行く寸前にお菓子などを買い、カートに座ってもらって触れる物を作っておくなどの工夫一つで、回避できる事が沢山あると思います。ずっと子供から目が離せないので大変だと思いますが、先手先手で動いてみてください。
モンブランママの気持ちと考え方
幼稚園児の時に発達障害に気づいていたら、もっとイルカくんに合った育て方が出来たのではないかと感じました。また、幼稚園の先生にはたくさん助けていただき、共有しながら子育てができ、幼稚園の皆さんに感謝しています。イルカくんは挨拶ができない子だったのですが、出来るようになるまでイルカくんのペースに合わせてくれました。挨拶に厳しい幼稚園だったら行かなくなっていたと思います。それと、幼稚園のお友達の1/3が同じ小学校だった事が、スムーズな学校生活に繋がったのではないかと感じました。
子供の将来を考えると、いかに早く発達障害に気づき、発達障害の子に合った育て方、我が子に合った育て方を見つけてあげる事が大事だと思います。配慮をしてあげる事によって、出来る事が増え、心の負担が減るからです。しかし、どこまでが配慮で、どこからが甘やかしになるのか、線引きが難しく皆様も悩む所だと思いますが、私としては幼稚園・小学校の間は、よそ様に迷惑がかかるか、かからないかで判断すればいいのではないかと思います。一概には言えませんが、そこを基準に考えていくと、工夫や配慮の方向性が見えてくるのではないかと思います。また、私としては『出来ないからしょうがない』で終わらせないで、『本当はこうしないといけないところなんだよ』『だからそれができるように頑張っていこうね』と伝えていく事も大事だと思っています。
発達障害の子にとって幼少期はどんな大人になるのかを左右する非常に大事な時期です。お子様の苦しみを楽にしてあげる事が、ママの負担が減る事にもつながります。たくさん愛して寄り添って、ママの手を抜く場所を作っていけると子育てのつらさやしんどさが減っていくのではないかと思います。