1歳から幼稚園入園前まで

②妊娠から幼稚園入園前まで(0歳から3歳頃まで)

泣いてばかり、ご機嫌ななめなイルカくんも1歳の誕生日を迎えました。1歳までハイハイが下手で動き回ることはなく、泣き続けて誰かが来るのを待つタイプでした。つかまり立ちもしなかったので、出産した病院での1歳検診の時に相談しましたが、足の力はあるからもう少し様子を見ましょうという事になりました。

しかし、そんなイルカくんも1歳3ヶ月の時に、突然つかまり立ちをしてそのままバンザイポーズのまま小走りのように1メートルほど歩いたんです!歩くというより走るに近いです。その日から歩けることに気づいたイルカくんは、小走りで移動するようになりました。先に言いますが、イルカくんは歩けないんです。今は注意欠陥多動症が分かっているので納得できるのですが、初めて歩けた時から小学2年生くらいまで、動くときは走るという手段しかありませんでした。

この頃から大変さ、めんどくささが加速しました。公園に行くと自分のおもちゃをどんなに持って行っても、人のおもちゃを欲しがる。砂遊びをすると毎回砂を自分の頭にかける。知らない子とも、すぐ仲良くなるが距離感がつかめずしつこい。手はつないでくれない、歩かないで走る、抱っこもおんぶも嫌がる。帰る時間になると帰りたくないと虐待されてるかのように大泣きする。泣いてるイルカくんを抱っこして帰ろうとすると、体をのけ反って抵抗する。もうほんと誘拐犯じゃないかってくらい泣かれる。恥ずかしい思いもして、その公園には行けなくなって、違う公園に行く。そんな事を繰り返し、どんどん公園に行かなくなりました。家の前で遊ぶようになりましたが、切り替えができず、帰る時に必ず大泣きするので、いつの頃からかお外で遊ぶのを辞めました。

1歳過ぎた頃からチャイルドシートに座ってくれるようになったので、買い物は車で行き実家の母についてきてもらい、順番に買い物をしてイルカくんを交代で見ていました。イルカくんはじっとしていられないし、気に入らないとすぐ癇癪を起こすので、イルカくんが行きたい方へついて行き、危なくないように補助していた感じです。とてもじゃないけどイルカくんと一緒には買い物できませんでした。

その頃の私はイルカくんと一日中一緒に居る事が苦痛に感じるようになり、頭がおかしくなってしまいそうなほどでした。ですが、この頃は発達障害に気づいていませんでしたし、母親の私がこんな気持ちになってしまうなんて親失格なんじゃないかと感じていて誰にも相談出来ずにいました。1歳半過ぎたあたりで限界を感じ始め母に相談したところ、「この子は大変だよ。よく頑張ってるよ。」と慰めてくれました。そこで、保育園に入れて仕事をしたい・イルカくんから離れる時間を作りたい事を伝えると、母が孫の面倒をみてくれるというんです。「子守りしてみて無理だったら保育園考えたら?」って言ってもらえたので、イルカくんが1歳8ヶ月の頃から9時から14時半までの仕事をするようになりました。上の子が帰って来た時には家に居てあげたかったので、その時間帯の仕事にしました。この方法がとても私に合っていて充実した日々を送れるし、何よりまたイルカくんが愛おしい存在になり、泣き声を聞いても心穏やかでいれるようになりました。

ちなみに、夫に仕事をしたいと伝える時、きっと怒るだろうなと思っていましたが、怒る事はありませんでした。しかし夫の言葉は「仕事するのはいいけど家の事はちゃんとしてよ。俺のこづかい増える?」でした。それ以外にもその頃の夫は、買い物に行くとイルカくんが夫になついていないので抱っこもおんぶも手をつなぐことも嫌がるので、私があの手この手でカートに座ってくれないイルカくんを見ながらカートを押し、夫は何もしないで私の横に立ってるだけの人でした。イルカくんに怒り、機嫌を悪くし、ふてくされながら歩く。イルカくんは泣き出す。私はそんな状態で買い物できるはずもなく、疲れるだけなので極力母と買い物に行ったときにまとめて購入するようにしていました。それと、出かけたくない理由がもう一つありました。夫はご飯を食べてから帰ろうと言い出すんですが、外でイルカくんにご飯を食べさせるのは本当に大変ですごく時間がかかるし、自分が頼んだ食事が食べられないほど、それダメ・それ触ったらダメ・こっち向いて・口開けて・立たない!、こんな事をずーっと言いっぱなしで目が離せない状態でも、夫はゆっくりのんびり自分の食事を楽しみます。毎回そうなので、「私のご飯冷めちゃうから先に食べて代わってよ」とお願いしたところ、「俺ご飯早く食べれないから」って代わる気なし。その後私が冷めたご飯を食べている間も、携帯ゲームして我関せず。娘が外食を喜ぶので我慢していましたが、この頃の外食は苦痛でしかなかったです。

イルカくんの言葉の発達の方は特に問題なく、一般的な進みでした。私の言葉も理解しているようでしたが、一向に座っていられる気配はなし。言う事聞いてくれないのは、もうこの頃から始まっていました。おむつは3歳の誕生日あとすぐくらいに取れました。上の子は1歳半で外せたのですが、イルカくんは手のかかる子だったので覚悟はしていたのですが、予想より早く取れたのでほっとした記憶があります。ですが、夜中にトイレに行きたくて起きるので、必ず夜中に連れて行っていました。5歳まで続きました。

そんな生活をしながらも、もうすぐ幼稚園生活が始まる頃になりました。2歳頃からは機嫌が良い時はニコニコしていました。癇癪を起こす時とニコニコしている時の差が激しく、私のやり方に原因があるのではないかと感じるようになりました。

幼稚園は何かあった時に歩いてでも行ける距離の幼稚園にし、小学校に上がるまでの教育をしっかりしましょうというよりも、外で元気に遊びましょうと、のびのび系の幼稚園を選びました。

幼稚園の入園許可証をもらうときに、いくつか先生の問題に(先生が持ってるこのカードの果物は何?とか)答えなければいけないのですが、座るのを拒否。立ったまま机に手をつき、先生が使っていないカードを触り、カードに書かれた絵を勝手に答えていくイルカくん。歩き回らないように私が腕を掴み、一応問題は全問正解。結局イルカくんのペースに合わせてくれたかたちで、なんとか許可証をもらうことができました。ですが、入園式当日から色々やらかしてくれるイルカくん。ついに幼稚園生活が始まりました。

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おまけ情報④

イルカくんは歯磨きを嫌がり、毎回泣かれました。口すら開いてくれません。どうしたら楽しい時間になるのか色々試してみたところ、効果のあった事をお伝えいたします。歯磨きを嫌がるお子様にぜひ試してみてください✨

①歯磨きの本を読んであげて、歯磨きの大切さを教える。発達障害の子には、“なぜそれをしないといけないのか“を伝える事が、とても大事だと思います。なので、なぜ歯磨きをしないといけないのかをしっかり覚えてもらう事が重要だと思います。

②YouTubeの歯磨きの歌を見せながら、楽しく磨いてあげる。イルカくんは[東京ハイジ]の”ごしゅしゅ、ごしゅしゅ、ごしゅしゅのしゅ♪”っていう歯磨きの曲が好きでした。この曲を見つけてからは、歯磨きを嫌がらず、ごしゅしゅ見せて✨と、素直に歯磨きさせてくれるようになりました。ポイントは、飽きられないように、歯磨きの歌は歯磨きの時間にだけ見せてあげる事かと思います。

③歯磨きの歌が通用しなくなってきたくらいの年齢からは、携帯アプリのポケモンスマイル(無料)を使っていました。携帯に子供の顔が映るようにして、たくさん歯ブラシを動かして歯の汚れを取っていき、汚れに隠れていたポケモンをゲットしていくアプリです。ゲットできるのは1日一回だった気がしますので、兄弟がいると喧嘩になってしまう恐れがあります。ポイントは、汚れが残っているとポケモンがゲットできないので、パパママはちょっと大変だとは思いますが、まずは子供の歯をキレイにするよりも、ポケモンがゲットできるように付き合ってあげて、ポケモンをゲットした後に子供の歯をしっかり磨いてあげてください。ポケモンゲット後も、色々操作することがありますので、磨く時間は十分あります。このアプリは、子供がひとりで歯磨きする練習にもなります。うまく活用してみてください。

歯磨きの歌や歯磨きアプリはたくさんありますので、お子様のお気に入りがきっと見つかると思います(^^)/