幼稚園児イルカくんの発達障害の症状と対処法 2/3

③幼稚園編(3歳から6歳頃)

気持ちの切り替えがうまく出来ず、癇癪を起こしてしまう

好きな事・やりたい事を続けられない時や、思うようにいかなかった時などに起きました。また急な予定変更は全く受け入れられず、雨だから外で遊べなくなったりすると、幼稚園でも「外で遊びたい」と泣き続けたりもしました。抱っこからおんぶに変更するだけでもダメ。そこまで泣くこと?ってくらいの事で泣き叫ぶ。出かけ先で癇癪起こされるのが一番大変で一番嫌でした。どこまで子供の気持ちを優先させてあげるべきなのか、それを許してしまうとこのままずっとわがままでエスカレートしていってしまうのではないかと、どこまで子供の気持ちを尊重してあげればいいのか分かりませんでした。正直今でも分かりませんが、外で騒がれるのはよそ様に迷惑がかかるので、当時私がしていた事は、言い方は悪いですが、物で釣って乗り越えていました。お菓子やアイスは良い方で、病院や歯医者の検診など怖い・不安が加わると、お菓子やアイスでは釣れないので、ガチャガチャやキャラクターカードなどで釣って乗り越えていました。小学生で歯の生え替わりがうまくいかず、歯を抜かなければならなくなった時は、ゲームソフトのキャラの課金を初めて許しました。この出来事も小学校編で詳しくお話ししたいと思っています。

普通に育てようとしても絶対無理だと私は思っています。手をかけ、時間をかけ、お金をかけ、どうにかその壁を乗り切る。甘やかしではありませんし、味をしめるなんて事にもなりません。本能のまま、感じたままに泣き叫んでます。そんな利口な頭が働いていたら、とっくにいい子を演じています。ですので心配いらないと思います。発達障害の子育ては忍耐力だけでは育てられません。ママのストレスを軽減する方法も必要です。100均のお菓子など4個で100円みたいな物でいいんです。子供はいっぱい買ってもらえたと錯覚してくれる年齢です。うまく100均活用してみてください。小学生になった時は違う方法を取りました。またどこかでお話ししたいと思います。ただ一つだけ忘れないでほしいのですが、ご兄弟がいる場合はその子にも同じ金額買ってあげてください。とても大切な事だと思っています。ご兄弟の人数が多くそれが出来ないご家庭は、それに代わるような、お母さんとの時間を作ってあげたり、我慢させる事だけで終わらないようにしてあげてほしいです。

家で癇癪が起きた時はある程度泣かせておきました。ある程度のところで、好きな音楽やDVDをかけ、意識を違う方に向けるような方法を取りました。癇癪を起こしてる時は何を言っても無駄なので、無言で風船を膨らまして何個か側に置いといてあげると、泣きながら触り始めたりしてました。意識や気持ちを逸らす事が出来ると、癇癪の時間が短縮できます。毎日毎日泣かれると子供の泣き声がイライラしてくる原因になりストレスでしかなくなるんです。室内カメラを設置しているので、私の心に余裕がない時は、別の部屋に移動してカメラ連動させた携帯で子供の様子を把握しながら私の気持ちを落ち着かせていました。怒りに任せて愛のない手を出してしまっている方は、離れる手段をとってみてください。お子様の症状が悪化するだけです。手が出てしまう気持ちがものすごくわかるので、自分のためにお子様から離れる手段をお取りください。

そうは言っても、そんな事してられない時もありますよね。イルカくんは「危ないからそれはダメ!」って叫んでもやめてくれない子でした。叩かれないとやめられない子っているんです。頭のてっぺんにスイッチが付いてるんじゃないかってくらい、叩かれないと止まらない。「なんでいつも叩かれないとやめれないの!危ないからダメだってば!」って何度言ったことか。賛否両論あるとは思いますが、私は何でもかんでも手を出す事がいけないとは思っていません。命に係わる事、ケガにつながる事、誰かをケガさせてしまう事など、大事な場面では叩く事は必要だと思います。ですが私の中でルールがありまして、物を使って叩かない。手で叩けば、強く叩きすぎると自分の手も必ず痛いです。痛みが伝わるように手を使う。グーで叩かない。叩かず言うことを聞いてくれるまで待っていたら、イルカくんは今頃生きてるかもわからない。目が見えてるかもわからない。指が数本無くなっているかもしれない。誰かをけがさせているかもわからない。そんな壮絶な日々を過ごしていました。ですので、時には叩く事も必要、距離をとる事も必要です。お子様が【健康で、生まれた時と同じ状態(体の一部が無くならない)でいられるように】をコンセプトにした中で叩く事も必要という考えであればブレる事はないと思います。ADHDの方は事故にあったり、大けがをした経験が非常に多いということが挙げられています。私もイルカくんを育てていてそう感じます。道路に飛び出して亡くなられる子のニュースなどを見るたびに、明日は我が身と思っていました。守れる命は手をあげる事になったとしても守りたいものです。しかし、今思うと頭ではなくお尻を叩くようにすればよかったと思っています。頭はとても大事な所なので反省しています。

このブログをお読みの皆様の中にも、今まさに壮絶な日々を過ごされている方がいるかと思います。幼稚園児の場合はママじゃないとダメな事ばかりなのでママの負担が多すぎます。これ以上頑張りようがない程頑張られている方、ぜひ手を抜ける場所を作ってください。そばで助ける事ができない分、このブログを通して助けられる事があればという思いで書いています。正直小学生のイルカくんも大変なんですが、時には叩いたりもしましたが優しい子に育っていると感じています。小学生のイルカくんのエピソードなどブログを通して証明していけたらと思っています。

補足ですが、叩いて育てましょうというお話しではありません。叩かれるまで止められない・止まらない子がいるので、叩いて育てるしか方法がないママもいるんです。そういう子を育てているママへ自分を責めないでほしいという気持ちです。また、その”叩く”という行為が、何のためになっているのかを再度考えてみてください。という思いで書きました。

すぐ走る

移動手段は歩かず走る。多動症の典型的な行動かと思います。

突然走り出す。私たちは突然と感じますが、イルカくんからする段階があります。例えば、“猫を見つける→隠れちゃう前に触りたい→走り出す”とか、“蝶々を見つける→どこに飛んでいくか見たい→走り出す”という行動をとります。そのため、道路の反対側に滑り台があったとしても、イルカくは、”滑り台を見つける→遊びたい!→走り出す”になってしまうので、安全確認をして渡るという事が抜けてしまします。ですので、私としては突然道路に飛び出す子に見えるわけです。要は、考える前に体が動いてしまうという事なんだと思います。これは治りません。年齢とともに症状が落ち着いてくるまで、大けがや死なないように、親が守り続けるしかありません。

イルカくんが年長さんの時に起きたのですが、だいぶ理解する力がついてきたので油断してしまったのですが、イルカくんが幼稚園バスから降り道路を渡って家に帰る時、車が来ていたので「車来てるよーまだ渡っちゃだめだよーまだだよ、まだだよ、ま」くらいの時にいきなり道路に飛び出したんです。手はつないでいましたが、まさかまだだよと声をかけてる途中に飛び出すとは思っていなかったので、強く握っていなかったんです。ちょうど車の目の前に飛び出す形になってしまいました。急ブレーキで止まってくれて接触する事はなかったのですが、はねられててもおかしくない状況でした。運転手さんには謝りまくりました。それからは、手をつないでくれない時は腕を掴んだり、服の首の後ろ部分を掴むなどして二度と起きないように、いつ飛び出されても動きを止められるように力を入れて掴むようにしました。

多動の症状があるお子様は、どんなに賢い子でも衝動的に動いてしまう事があります。もしもの時を意識しながら守ってあげてください。

記憶に残りにくい

イルカくんは小学3年生になるまで、記憶があまり残らない子でした。幼稚園も小学校も「今日はどうだった?何かあった?」と聞いても幼稚園の頃は「わかんない」、小学生の時は「普通」としか答えませんでした。お遊戯や歌、イベントであれば記憶に残るのですが、誰と遊んだとか、何したなど、極々普通の日常は記憶に残らないようでした。小学生になっても普通としか答えないので普通って何よって聞いたところ、「覚えてない。思い出せない」と言われました。当時はそんなことある?と思っていましたが、発達障害だと分かった時に”ADHD”のお子様に多いと教えてもらいました。実は最近発達障害と診断された夫も小学校までの記憶がほとんどないと言っていました。ですので、親に出来る事は、幼稚園・小学校の記憶をたくさん写真や動画などで残してあげることです。そして記憶に残る年齢になった時に見せてあげてほしいです✨

よく転ぶ

よく転ぶというよりも毎日転びました。あまりにも転ぶので足に原因があるのではないか、骨に原因があるのではないかと考え、整形外科にまで連れて行きました。どこにも異常がなく、幼稚園児になっても治らず、一緒に外を歩くときは必ず手をつないでいました。幼稚園に行くたびに膝や腕を擦りむき、いつもどこかしらに傷やかさぶたがありました。アザになっている事も多く、「ここどうしたの?ぶつけた?」と聞いても「わかんない」というだけ。幼稚園の先生も、「また転んでしまいまして」と連絡が来るほどで、心配事の一つでした。1年生くらいまでは転んでいた気がします。ずっとおかしいとは思っていましたが、その症状も発達障害からくるものでした。バランスをつかさどる三半規管が未熟だから転ぶという事でした。三半規管の発達の遅れが原因でした。大きくなるにつれて自然と治る症状のようです。

よく転ぶ原因として脳腫瘍などの病気の可能性もあるようです。よく転ぶからといって発達障害と決めつけずに、状況に応じて病院での検査も必要かと思います

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おまけ情報⑧

買って良かった物は室内カメラです。

【気持ちの切り替えがうまく出来ず、癇癪を起こしてしまう】でもお話し致しましたが、室内カメラ・ペットカメラは楽天等のセール時に買うと4千円以下で買えたりします。色々種類がありますので、ご家庭に合った物が見つかると思います。携帯連動機能が付いているカメラは、外にいながら部屋の様子が見れたり、カメラの角度を変えられます。部屋数がなくお子様から離れる事ができない場合などは、家から出てもお子様を確認できます。家から出る場合はカギのかけ忘れにご注意ください。また家から離れすぎず、お子様に何かあった時にすぐに戻れる場所が適切な距離だと思います。

イルカくんが赤ちゃんの時から使いたかったなと思うアイテムです。カメラの持ち運びは簡単なので、どの部屋でも使えます。

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